まちゅダイアリー

Ruby カンファレンス 2006 2日目

2006-06-11

昨日に引き続き、 Ruby カンファレンスへ。 8時には家を出ようと思っていたのに、起きたら8時で焦る。 外はあいにくの雨だけど、東京テレポートから会場まではちゃんと歩いた。

「Ruby anywhere 〜Ruby普及のためにアプリケーションができること」(たださん)

Ruby 普及という観点から見た tDiary の話。 僕も tDiary が無かったら Ruby と出会っていなかった1人なんだよなぁ。

会場からは、「Basic 認証はユーザの敷居を上げているのでは?」という質問があった。 tDiary は素の Ruby だけで動かすことが条件だったので Basic 認証を採用したとのこと。 Basic 認証のダイアログが出るとユーザは引いてしまうことが、最近のユーザビリティテストの結果でも出ているそうで、5年前とは状況が変わっていることは認識しているとの回答だった。

内容とは関係ないけど、パワーポイントの画面切り替えの有効な使い方を初めて見た気がする。 (左から右へと画面を切り替えていくことで、一連の流れを表現していた)

「dRubyをもう一度」(関将俊さん)

複数の Ruby プロセスでメッセージをやり取りすることができる dRuby について。 名前は知っていたけど、中身は知らなかったので勉強になった。 まさかほんの 200 行で書かれているとは思わなかった。

「Amrita2 の紹介」(中島さん)

中島さんより、 essa さんというハンドル名のほうが有名かも。 テンプレートエンジン Amrita2 についての紹介。

早くリリースされるといいなぁ…。

「Perl の会社で使われる Ruby の利用法とは!?」(舘野さん)

id:secondlife の人。 はてなにおける Ruby の利用状況について。

質疑応答では、たださんより「dRuby 単体ではなく Rinda を使ったほうがサーバ追加時のスケーラビリティを確保できるのでは?」というコメントがあった。

お昼

昨日に引き続きヴィーナスフォートまで歩き、 RubyCafe にて昼食をとる。

パネル企画 「Rails in Production」

コメンテータに関さんや DHH さんを加えての Rails 話。

「Rails による Web アプリケーション開発・保守事例の紹介」(moriq さん)

「ActiveRecord を詳しく」(西さん)

くまくまーの人。

「One controller, many ins, many outs」(David Heinemeier Hansson)

英語での基調講演。超興味深い話をしていたんだけど、2割くらいしか理解している自信がないのが残念。 誰か、詳細なレポを希望…。

ここから新しいアイデア “Active Resource” の話(すでに実装があるのかどうかは不明)。

DHH はプレゼン慣れしていた。資料も分かりやすかったし(ところどころに日本語訳が入っていて助かった)。 特に、中盤の状態をモデル化するところの話をもっと聞きたかった(理解したかった)。

ライトニングトークス

1人5分ずつで順番に発表。 BiaRuby とか RubyCocoa とかブロックの話とか、どれも面白かった。

(時間があればここに個別の感想を書きたい…ちゃんとメモは取ってる → 2006/06/12 書いた)

他の人の感想

感想

内容が濃く、かつ気楽に参加することができた。 これで5,000円は満足度が高いと思う。 個人的には2日目のほうが面白かったかな。言語のコアよりその周辺のほうに興味があるんだろうな…。

後ろの席でもプレゼンが見えるように液晶ディスプレイが設置してあったり、休憩時間には飲み物&お菓子で参加者間の交流ができるように配慮されていたり、電源が取れる多目的室があったりと、会場の設備が充実していた。 もちろんハード面だけでなくソフト面でも、随所に気配りが見られるカンファレンスだった。 (十分な数のスタッフの配置、要所要所での案内、スムースな進行などなど…)

スタッフの皆様、本当にお疲れ様でした&ありがとうございました。 もっと Ruby を好きになったように思います。