Wii Fit Plus が良くできている
発売日から少し時間が経ったけど、ようやく Wii Fit Plus を購入した。
しばらく購入を見送っていたのは、新しく追加されたトレーニングの数が少なく、あまり魅力を感じなかったから。 それでもようやく購入したのは、毎日の計測でのウィーボ君の言葉に飽きてきたから。 値段も1,700円と安いので、そんな軽い気持ちで購入したんだけど、思った以上に良くできているソフトだった。
前作からの引き継ぎユーザへの配慮
ソフトを起動すると、前作のデータを自動的に引き継いでくれる。 まぁ、ここまでは普通なんだけど、さらにデータを引き継いだ場合には、ウィーボ君が前作のユーザ向けに新機能を親切に解説してくれる。 メニュー画面では、アニメーションで新しく追加されたボタンが表示されるので、いつの間にか知らないボタンが増えてる!なんてことにならない。 よくあるチュートリアルと同じと言えば同じなんだけど、バージョンアップのためにここまで丁寧に作り込むのは、ちゃんと使う人のことを考えてる証拠。
毎日ちゃんと続けられるための工夫
無印 Wii Fit での大きな不満は、体重の測定に時間がかかることだった。 体重を記録したいだけなのに、毎回ウィーボ君に健康マメ知識を勧められ、服装を選択し、測定。 そして、重心の測定結果が発表され、その後にようやくBMI/体重の発表。最後にはバランス年齢の測定を勧められる。 時間のあるときならいいけど、毎日続けようとするとこの手間が面倒になってくる。 Plus では、この問題もちゃんと解決されていた。
あまり宣伝されていないけど、 Wii Fit Plus ではかんたん測定モードが追加されている。 これは、からだ測定のスピーディ版で、測定に本当に必要な手順だけを実施するもの。 メニューからかんたん測定を選択すると、いきなり測定。 次の画面で重心とBMIの測定結果がまとめて表示される。 感覚的には1/3くらいの時間で測定できるようになった。
毎日ちょっとした時間に続けようと思ったら、この手間の差は大きいものになってくる。 個人的にはかんたん測定だけでも、2,000円分の価値はあったように思う。
さらに、まだ試していないけど、1日の切り替え時間を従来の0時だけでなく3時からも選べるようになったらしい。 これまでは帰宅が遅くなって測定できなかった日もあったけど、これからは時間を気にせずに安心して測定できる。 他にも、マイメニューの追加により、毎回トレーニングメニューを自分で選ばなくて良くなっている。 このように、毎日続けられることを考えて、しっかり改良されている。
欲張りすぎないバージョンアップ
追加トレーニングの数が少ないことから、最初は値段に見合わないバージョンアップだと思ってた。 でも、ちゃんと毎日続けられることを考えての改良が入っていることを知って、考えを改めなおした。
普通、こういうバージョンアップの時は、売りやすいようにカタログスペックを意識してしまうことが多い。 その結果として「○○種類ものトレーニング追加」といった数に走りがちになる(GTが車種数を誇っていたように)。 でも、 Wii Fit Plus は、売りやすさを目的とした数に走るのではなく、長く使ってもらえることを目的として質の向上に力を注いでいる。 使う人のことを考えると当たり前のことなんだけど、簡単にできることじゃないよなぁ。