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はてなスターは信頼のプラットフォーム

はてなスターって良く分からないままに付けてみたけど、アンカテ(Uncategorizable Blog) - はてなスターとはてなメッセージはEメールを駆逐するを読んで納得した。

はてなスターは認証系プラットフォームと見るべきではないかと私は思う。

そういうIDを持った人同士が、互いに拍手しあうことで、ゆるく揮発性の高い友達関係を、はてなスターというプラットフォームの上に構築することになる。これは容易に想像できるように、SNS的なコミュニティに発展していく可能性がある。

なるほどなるほど。 正確には「認証」というより「認可」のためのプラットフォームかな。 図にするとこんな感じ。

はてなスター

認証と認可の違いは、「仕様から学ぶOpenIDのキホン − @IT」が参考になる。 はてな認証 API や OpenID は、あくまで「認証」のためのプラットフォームでしかない*1。 「その人が誰か?」は分かるけど、「その人を信頼するかどうか」は別の仕組みが必要になる。

ショッピングサイトのような BtoC だと1対多の関係なので、プレミアム会員などの仕組みを使って簡単に認可も実現できる。 でも、ユーザとユーザが直接コミュニケーションを取る場合は多対多の関係なので、認可をどう実現するかはもっと難しい問題になる。 うまくいけば、はてなスターを使ったコミュニケーションが、そのための解の一つになるかもしれない。 例えば…

  • はてなスターで一定期間(例えば3ヶ月)つながっている相手にだけ、プライベートな写真を公開する。
  • はてなスターの友達の友達まで、特定の記事を公開する。

などなど。 もちろん、こういうことができるためには、はてなスターが保有しているフレンド情報が再利用できないといけない。 例えば、フレンド一覧(片思いを含めて)を FOAF 形式で公開するとかね。

認証レイヤーと認可レイヤーの切り離し

www.textfile.org - はて☆すたクイズで鋭いクイズが出されている。

Web開発者向けクイズ。「はてなスター」と同等・類似のサービスをはてな認証APIを使って構築することはできるか。

ここで書かれているように、はてなの認証API(やOpenID)の上に、はてな以外の会社がはてなスターのようなサービスを作ることもできると思う。 TCP/IPがIP層の上にTCP層が乗っているように、認証レイヤーの上に認可レイヤー(信頼レイヤーともいえる)を乗せる感じ。 そうすると、ここギコの人が言っているようなオープン SNS のようなものも作れるかもしれない。 はてなの強みは既存のユーザがいて、(良くも悪くも)強制的に導入できること。 そういう意味で、海外の hatena.com がどこまでサービスを広げられるかが、とっても興味深い。

なんだか取りとめがなくなってきたけど、新しくて面白そうなサービスだし、まずは気軽に使ってみようかな。 スターをつけるのは、マイミク申請するようなもの。 ただ、はてなスターによる信頼の輪は、マイミクよりもずっと緩い繋がり*2。 お互いにスターを付け合っても、一ヶ月間交流が無ければフレンドじゃなくなっちゃう。 Mixi よりも気軽で鮮度の高い関係になりそう。Twitter に近い感じかな。 最近 Twitter 使ってないけど…。

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