[book][Ruby][rails]WEB+DB PRESS vol.73 の Rails 4 / Ruby2.0 記事が素晴らしすぎる件
前にも同じようなタイトルで日記を書いたと思ったら、あれから2年半も経っていた。
前回と同じく、 Ruby / Rails でお仕事している人にとって、今号も必読。機能の説明だけでなく、「なぜそうなっているか」「誰がそう考えているか」が書かれていて読み応えがある。 ここだけで1,480円の価値がある(のに、これ以外にRedis特集もあってお買い得)。
詳解Rails 4
タイトルが「入門Rails4」ではなく「詳解Rails4」だけあって、密度が濃い濃い。決して初心者向けの入門記事ではない。UNIXコマンドで例えるなら diff -u rails3 rails4
といったところ。
- 第1章 Rails4とは何か?
- 第2章 さらに洗練されたRails4
- 第3章 実行も開発も高速なRails4
- 第4章 鉄壁のセキュリティを支えるしくみ
- 第5章 Rails4時代を彩るGem
- 第6章 Rails4実践チュートリアル
Rails3との差分なので、機能が増えただけではなく、古くなった機能 (ActiveResourceなど) は削除されている。本文でもこう書かれている。
Rails3.2と4.0の間のコミットを合計すると、なんと、新しく入った行数より消えた行数のほうが多くなっています。
本文を読み進めると、Rails4にはより洗練・成熟した印象を受ける。現場のノウハウが詰め込まれた実践向けのフレームワークだ、これ。
僕は普段Railsを使っているわけじゃないけど、こういう「考え方」が書かれた記事を読むのが楽しい。この楽しさは、10年以上前に「Perlのラクダ本」を読んだ時のことを思い出す。あの本もPerlの作者が書いているだけあって、考え方が伝わってすごく衝撃を受けた。
説明・考え方の最後に「実践」チュートリアルがあるのもいい。新機能(特にStrongParametersやTurbolinks)を体験できるように、よく考えられている。
Ruby 2.0最速入門
Railsが2→3より3→4の差分が少なかったのと同じように、Rubyも1.8→1.9より1.9→2.0の差分が少ない。それでも、それだけにRailsと同じようにRuby2.0も成熟した印象。キーワード引数と Module#prepend がかわいい。Rubyist Magazine - Rubyist Magazine 0041 号と合わせて読むのがオススメ。
ということで、久しぶりに買ったWEB+DB PRESSだけど、タップリと堪能いたしました。Rails特集は3回読み返したよ。オススメです。