OpenID とか認証APIとか
ここギコさんとこで、Yahoo USAのID を OpenID に変換してくれるプロキシサイト(idproxy.net)が紹介されてた。
誰かidproxy.netと同様のやり方で、はてな認証APIのOpenIDプロキシ作りまへんかー
ということで、OpenIDプロキシがあると何が嬉しいかよく分からなくなったので、絵にしてみた。 あくまでたとえ話なので、正確じゃないところもあると思う。
ということで、とある世界の話。
(1) 認証API以前
- はてな村やじゅげ村や○○村など、人々は思い思いの所に住んでいる。
- 村の中では村民カードが発行されていて、それぞれの身元が分かる。
- 村民カードは村の外に出ると溶けてしまう。
- そのため、他の村や外の世界のマンションに遊びに行く時は、みんなどこの村の出身か分からない。
(2) TypeKey 登場
マネーロンダリング法の改正により、マンションへの入室やデパートでの買い物が厳しくなった世界。
- XX村が村民カードとは別に、村の外でもちょっとの時間だけ溶けないパスポートを発行するようになった。
- パスポートは少し時間が経つと溶けてしまう。だから、村民は外に出るたびに新しいパスワードを発行してもらっている。
- マンションやデパートが、パスポートでの身分証明を受け付けるようになった。
- XX村の村民は、外に出ても身分を証明できるようになった。
- はてな村やじゅげ村の人は、身分を証明できないまま。XX村と二重に村籍を取得する人も出てきた。
(3) 認証APIの並立
- はてな村やじゅげ村もパスポートを発行するようになった。
- ただし、村ごとにパスポートの形や、書かれている言葉が違う。
- マンションはいろんな村のパスポートに対応するのが大変。
(4) OpenIDの登場
- XX村が新規格のパスポートを提唱する。
- これまでのパスポートと違って、世界共通のフォーマットに準拠。
- しかも、村に住んでいない人の身分も証明してくれる。
- 新規格のパスポートに対応するマンションが増える。
- はてな村やじゅげ村の人たちは、再び二重村籍を取得して、新規格のパスポートを手に入れる人も。
(5) OpenIDプロキシサービスの登場
- 村ごとの古いパスポートを新規格のパスポートに交換してくれるサービスが登場。
- はてな村やじゅげ村の人は、出かける際に交換サービスに立ち寄って、新規格のパスポートに交換してもらうようになった。
注意点
繰り返すけど、これはあくまでもたとえ話。 実際には OpenID が新規格ではてな認証APIが旧規格って訳じゃないので注意。
それはそれとして、この世界で新規格のパスポートが普及するかどうか(=パスポートの交換サービスが繁盛するかどうか)は、世の中のマンションやアパートが対応するかどうかに尽きるんじゃないかな。 必ずしも新規格のパスポートが優れているとも限らないし、旧規格のパスポートが使えるんだったら、無理に新規格に乗り換える必要は無い訳で。
現状だと、そもそも新旧関係なくパスポートが使われているケースが少ないしなぁ。 図で言うと(1)と(2)の間くらいの段階? ということで、とりあえずはもっとパスポートが使えるマンションやデパートや村が増えるといいかもね。
追記
書き忘れてた. 変換サービスを経由して取得する新規格のパスポートは、発行元は変換サービスになる。 変換サービスがその気になれば、偽のパスポートだって発行できる。 OpenID的には、信頼できる発行元を選ぶのは村民の役割なんだろうけど、これが受け入れられるかどうかが普及の鍵かも。 (別に変換サービスに限らず、XX村のパスポート発行センタだってその気になれば偽パスポートを発行できる)