Wikiばな Vol.5
Wikiばなに参加してきた。
開始直前に、会場が何者かによってキャンセルされているという事実が発覚。 「人狼はこの中にいる…」と疑心暗鬼になる村人達(嘘)。
結局、他の予約が入っていなかったため、無事に会場をお借りできたみたい。 外では運動会をやっていて、懐かしい音楽が会場まで響いてきていてなごむ。
所感
- 想像以上にセッションが盛り上がった。この熱気はすごい。
- 使っている人の生の声がたくさん聞けた。Wikiが普及していると実感。技術より運用の話にシフトしている。
ポジションペーパー
「Wikiやその周辺で気になるキーワード」を3点挙げよとのこと。 僕のポジションペーパーは以下の通り。
- Wiki の使いやすさ (裾野を広げるためには使いやすくないといけない)
- 荒らし、SPAMへの対処 (事前に防ぐだけでなく、やられた後に簡単に元に戻せる仕組みを)
- livedoor Wiki (裾野を広げるための事例として興味大)
ライトニングトーク (たつをさん)
最近のWikiの動向をキーワードで紹介。
- JotSpot, livedoor Wiki
- 荒らし, SPAM, FakeBlog
海外と比べて日本での Wiki の研究はまだまだらしい。
ライトニングトーク (谷口さん)
livedoor Wiki の紹介。 広く使われるためのノウハウが聞けたのが、一番の収穫だったかも。
- Web とは「見られる喜び」の体験ツール。それは Wiki も変わらない。 → 「見られる喜び」を与えることを優先。
- 動機付けとしての、ランキング機能と一番乗り。
- 場を用意すれば、面白い使い方を利用者が発見する。
- 使われ方は、まとめサイト、クラブ活動、MMORPG。
- まとめサイトは敷居が高い。日記と併用できないか?
- Wiki は作業の並列化ツール。
ライトニングトーク (馮富久さん)
SoftwareDesign誌に連載中の「Wikiつまみぐい」ダイジェスト。
- 今後の注目は、「WYSIWYG」、「WikiFarm」、「Web2.0」
セッション1 (ふじさわさん、ももなさん、ゆうすけさん)
どうやって Wiki 使うかという話がメイン。
- Wikiにタダでコンテンツを書く理由は? → 専門知識を共有できる場だから
- 書いた内容をあとで探すためのタグ付け
- Wikiはとっつきにくい。単用途、シンプルで何も考えずに使えるほうがいい。
- プログラムのソースをWikiに貼り付けたら、Wiki記法によって変換されて混乱
- PukiWikiで衝突が発生すると混乱
- ページで管理するWikiと、メタ情報で管理するノーツ。ノーツのアイデアから学べないか。
セッション2 (kawaraさん、wakatonoさん、りょうせいさん)
やや技術よりの話になった。
- 最近、Wikiのセキュリティをチェックしている人はいるのか。
- CAPTCHAを使って、書き込む人をフィルタリングするはどうか(ex. 日本語)。
- Wikiの部品化(Wikiパーサの独立)が必要。
- Wikiエンジンからコンテンツを独立させたい。
- GTDはおばあちゃんの知恵袋。
セッション3 (AsOさん、谷口さん、かんさん)
wema 作者のかんさんと、 wema 最高傑作を作った谷口さんの出会い。 「くっつき」というキーワードが印象に残る。
- 「くっつきWiki」。Wiki付○○(日記、)。
- lily2 は Wiki と Blog のプラットフォーム。
- くっつくためのWikiAPI。
- Wikiは概念が分かりにくい。「こくばん」は概念が分かりやすい。
- 玄箱 + Wiki = Wiki 箱
- Wiki の参加者(編集者)を増やすためには「バカ」が必要
総括 (たつをさん、全員)
最後に、たつをさんをモデレータとして、全員で総括。
- Wiki記法
- シンプルにするか、WYSIWYGにするか。
- 中間記法としての HTML → プラグインの互換性問題が壁
- Wikiのインポートツールが登場しないのは、お金にならないから。
- SPAM
- CAPTCHA認証?
- 特定の文字列を含む修正を一括して元に戻せると嬉しい。
- WikiPedia には、特定IPからの修正を削除する仕組みがある。
- バックアップ
- 差分履歴を GMail に送る。
- イントラネットでの活用
- 認知度は向上した?
- 書きたくなる Wiki = 9割完成した Wiki
- 穴埋め式 Wiki
- FIXME が付けられるといい
- 小人さん
- モヒカン族と小人さんは似ている。
- 大きな小人さん?
とにかく、内容の濃い充実した会だった。 スタッフの皆様に感謝。