WebAPI とオレってばスゲー感 2.0
縁あって日経ソフトウエア4月号に、記事を書かせていただいた。テーマは WebAPI 。 WebAPI を使って何か作ってみようということで、作ったのがこれ。
その名の通り、地名を使ってのしりとりです。 「東京都」→「鳥取市」→「新田」と、地名だけでしりとりを続けていきます。 はてなしりとりに思いっきりインスパイアされてます。 よかったら遊んでみてください。
ちなみに、 Rails で作ってます。初 Rails アプリ。
WebAPI を使うメリット
WebAPI といえば、 tDiary のFlickrプラグインを作ったくらいで、独立したアプリを作るのは初めて。 それに、こないだ参加した Rails 勉強会のポジションペーパーでは「Rails 暦半年」って書いたけど、実際には作りかけの RandomNoteくらいの経験しかない。
WebAPI とか Web2.0 とか言っても、仕事で使う訳じゃないし、覚えてなんのメリットがあるんだろう…とか考えたりしていた。 あれこれ考えてたどり着いたのが、「比較的簡単にアプリを作れる」ということ。
- 何かのアプリケーションを作ることで経験値アップ
- でもなかなか完成させるのは難しい
- WebAPI を使えば、比較的簡単にアプリを作れる。公開して使ってもらえると、さらにモチベーションアップ
これってどこかで見た構図…と思って、「オレってばスゲー」という言葉を思い出した。
オレってばスゲー感 2.0
kitaj さんが提唱した「オレってばスゲー感」という言葉がある。 これは LL 言語の魅力を端的に表していて、Lightweight Language MAGAZINE - HsbtDiary (2004-03-28)の感想が分かりやすい。
PHPにしろRubyにしろコアなプログラミングが出来なくても、リファレンスを眺めて、先人の努力の賜物である各種ライブラリを利用すれば、あたかも自分で凄い処理を実現できているかのような錯覚に陥ることが出来る。
プログラミングの楽しさというのは、ここにあるんじゃないかなぁ。
他にも、tDiaryのプラグインはRubyを始めるとっかかりとしてはハードルが低いという話もある。 僕も tDiary のプラグイン作成や BitChannel の設置で Ruby を学んだようなものだし。
WebAPI にも似たようなことが言えるんじゃないか。 ニコニコ動画や Rimo みたいなサービスじゃなくても、自分の手の届く範囲で、しかも「オレってばスゲー」と思えるようなアプリを作ることができる。 プログラム言語に依存しないから、自分の得意な言語を使ってもいいし、新たに覚えようとしている言語を使ってもいい。
そうやって、少しでも多くの人がプログラムの楽しさを味わえるといいな、と思う。
地名しりとりで嬉しかったこと
- 親戚の親子が一緒にパソコンに向かって楽しそうに遊んでいるところを見たとき。子供が社会でちょうど地理を習ってたみたい。
- そんなにプログラムが得意じゃない職場の後輩が、「同じものを PHP で作ってみたくなった」と言ってくれたとき。
- 「戸田ゆたか」という人名のような地名に出会えたとき。レビューワさんにも喜んでもらえた。