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かまいたちの夜 × 3

一週間前からやっていたかまいたちの夜 × 3だけど、とりあえず終わった。

前作の2は期待が大きかった割にイマイチだった。 2年前の日記にも、前作を2年ぶりに遊んだ感想が書いてあった。

シナリオが一本道なため、最初のプレイでトリック&真犯人が「強制的に」分かってしまうのが残念なところ。もう少し、推理する時間と動機を与えてほしかったな。素材(設定、映像、音楽)はいいんだけど、料理に失敗しているような感じ。

でも、今回は大満足だった。 3は1と同じく我孫子さんが執筆していて、1に近いミステリーのテイストに戻っている。 個人的には2のホラー路線が苦手だった(特にサブシナリオは単純作業に思えていた)ので、3のこの路線は大歓迎。

3では、複数の主人公を切り替えて謎を解いていくスタイルになっていて、1つの事件を異なる視点で見ることができる。 その反面、ネットを見ていると、「ボリューム不足」とか「似たようなエンディングを人数分見なきゃいけない」という感想も多い。 確かに、今回は1と2のメインシナリオも収録しているので、3単体でのボリュームは少ないと思う。 でも、遊び方の発想を変えると、評価はガラリと変わってくる。

2はフローチャートを見ることができたので、いきおい選んでいない選択肢を潰していくことになる。 そのため、「エンディングをいくつ見た」とか「未選択の選択肢がいくつ残っている」という、量(ボリューム)を消化する作業になってしまっていた箇所がある。

3はフローチャートが無くなったこともあり、単に選んでいない選択肢を潰すだけではクリアできない。 自分の頭で謎を整理して、怪しいと思う箇所を絞っていくことが大切になってる。 そのためには、ストーリを頭から何度か読み返すことが必要。 全体のボリュームが前作より少ないとは言っても、内容が濃いので時間を書けて何度も読む価値はあると思う。 (そういえば、SFC版の初代かまいたちの夜は、一度エンディングまで行くと強制的に最初からやり直しだった気がする…)

早解きや全エンディング制覇にこだわると、このゲームの楽しさは十分に味わえないかもしれない。 おまけよりも本編をじっくりと楽しみたい人や、自分の頭で考えたい人にオススメしたいな。

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