まちゅダイアリー
2005-06-30 (木)
■ トラックバック・モンキー
たださんが言及リンクのないTrackBackの何がいけないのか、とその続きで、言及の無い TrackBack についてのデメリットを述べられている。 1年前の「お返しTrackBack」はやめようと同様に、主張は論理的で分かりやすい。
んじゃ、なんで言及の無い TrackBack が無くならないのか。
先日のF1の話で、F1関係のBlogを見て回ったんだけど、そこでは(言及の無いまま)相互にTrackBackが張り巡らされている状態だった。 たださんの図では、一つのサイトをハブとしてTrackBackで繋がっているけど、実際は各サイトがメッシュ状に繋がっている状態になってる。 つまり、「同じ話題に関連するエントリ」を探すための手段として TrackBack が使われてるんだよね。
でも、これってとても非効率。
- 言及の無いTrackBackを受けたサイトは、やはり言及の無いお返しTrackBackを送らないといけない。
- 同じ話題に関連するエントリをGoogleや他サイトのTrackBackを辿って発見し、個別にTrackBackを送らないといけない。
一方、読むほうにとってもこれは苦痛。一度 TrackBack を辿って関連エントリを探してみると分かると思う。
- 1つのサイトから全ての関連エントリに辿れるとは限らないので、結局あちこちのサイトのTrackBackを辿っていかないといけない。
- 複数のサイト同士がメッシュ状に繋がっているので、話題を辿っているうちに迷ってしまう。
ある話題に関連したエントリが6つあるとすると、それらが全て繋がるためには 5 (一つのエントリから送るTrackBackの数) × 6 (エントリの数) の 30個のTrackBackが必要になる(下の図の左側を参照)。
新たにもう1つエントリが増えると、TrackBackの数は 6 × 7 の42個。 エントリが10になると、90個のTrackBackが生まれる。 破綻とまではいかなくても、かなり無理のある使い方だろう。
これじゃまるで、 TrackBack の猿、トラックバック・モンキー状態だよ。 本来の目的である情報発信以外に、ただただ TrackBack を送るという単純作業をやらなきゃいけないってのは、時間と手間がもったいない。
とはいっても
「関連した話題に繋がりたい」という要望が書き手にあるのは事実だし、それを実現するためのツールとして、少し無理しながら TrackBack を使っているのが実情といったところか。
だから、情報を集約するためのハブ(さっきの図の右側)が必要なんだと思う。
このハブになりえるものとしては…
- 話題の発端になったページに言及付き TrackBack 。
- Wiki を使ったまとめページ。エントリとまとめページが相互にリンクで接続。
- blogmap などの情報収集サイト。
1はよく見る使い方だけど、元サイトの影響力に依存しちゃうし、話題が発散するとHUBとしては不適切になっちゃう。 個人的には3に期待かな。エントリの書き手が HUB の存在を認識してないとダメだから、 blog サービスをやっている会社なんかが使いやすくて誰でも知っている HUB を用意してくれるといいよね。 さらに API を使って、関連するページを自分のサイトに表示させることができれば Good か。
これだけニーズがあるんだから、チャンスだと思うよ。
おまけ
TrackBack の送信前に、本文中に言及があることをチェックするようにはできないのかな。
追記
結局、僕が言いたかったのは、こういうことか(書きながら考えをまとめるタイプ)。
- 共通の話題でエントリが繋がりたいというニーズがある。
- そのためのツールとして TrackBack を使っている(これ自体は悪くない)。
- しかし、元々の TrackBack の用途とは違う使い方なので、無理が生じて『トラックバック・モンキー』状態になっている (これが問題) 。
- これを解決するには、TrackBack に代わって「同じ話題で繋がりたい」というニーズを満たすツール・サービスが必要。
「本来の使い方と違うからダメ」なんじゃなくて、「その用途にTrackBackを使うのは無理があるよ。もっとスマートな方法を考えよう」という流れになるといいんだけど。
■ トラックバックの名前
『「トラックバックはリンク&言及した相手にだけ送れ」と言われても……』にて、すでに似たような話が書かれていた。
それにしてもトラックバックは共感の意を表明するツールじゃねえ、というのは正論であり、だとすると代案を考えたほうがよさそうだ。「あ、キミも? ボクもさ!」的な感情を表すための、別の道具が欲しい。
「共感システム」っていい言葉かも。目的によって名前をつければいいのかな。
- 言及の通知 → トラックバック
- アクセスアップ目的 → SPAM トラックバック
- 関連話題の通知目的 → 共感トラックバック
2番目は論外として、今話題になっているのは3番目の共感トラックバックだろう。 「共感」を求めている人に対して、「正しいトラックバックとは…」という話を説いても、「んなこと言われても…」となってしまいそう。 「教える人が偉くて、教わる人が偉くない」と受け取られちゃうと、両者の溝は埋まらないかも。
啓蒙よりも、そういう人たちに向けた「共感システム/サービス」が登場する方が、問題の解決には近くなりそう。
そういえpingbackなんていう規格もありましたね。<br>http://lowlife.jp/yasusii/stories/7.html